エネルギー国際安全保障機構設立記念国際シンポジウム「グローバルセキュリティとエネルギートランジション」が、2023年11月10日に東京大学本郷キャンパス伊藤謝恩ホールにて開催されました。エネルギー、地政学に関する大学、関係省庁、産業界、シンクタンクなどから100名を超える方々にご参加いただきました。
シンポジウムでは、米国の戦略国際問題研究所(CSIS)シニア・フェローであるジェーン・ナカノ氏から基調講演をいただきました。講演では、エネルギートランジションの進展に伴い、それを支えるエネルギー技術や希少金属の重要性が一層増していること、サプライチェーン全体でのレジリエンスが重要となっていること、エネルギートランジションを産業競争力の面からも捉えていく米国の政策など、今後のエネルギートランジションとグローバルセキュリティを考えていく上で貴重な示唆がありました。
またプレナリーセッションでは、経済産業省、外務省、在日オーストラリア大使館、在日フランス大使館、川崎重工業㈱の代表の方々にご参加いただき、ご講演をいただきました。午後には、国際エネルギー機関、ENEOS㈱、日本エネルギー経済研究所中東研究センターなどから第一線の専門家にご参加いただき、エネルギートランジション時代のエネルギー安全保障のあり方について議論を行いました。
このシンポジウムでいただいた多数の有益なご示唆やご意見を踏まえまして、エネルギー国際安全保障機構はエネルギー工学と地政学の融合を目指して研究を進めてまいります。

シンポジウム会場のようす

河野機構長による機構の紹介

米国CSIS Jane Nakano氏による基調講演

多くの方々に参加頂いたレセプション
シンポジウムの講演者と資料
所属 | 役職・氏名 (敬称略) | ||
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基調講演 | 戦略国際問題研究所(米国) | シニアフェロー ジェーン・ナカノ | |
プレナリー・ セッション | 経済産業省資源エネルギー庁 | 長官官房国際課長 白井 俊行 | ━ |
外務省国際協力局 | 気候変動課長 加藤 淳 | ||
在日オーストラリア大使館 | 首席公使 ピーター・ロバーツ | ━ | |
在日フランス大使館 | 参事官(建設、運輸、エネルギー、環境担当) レミ・カルディネ | ━ | |
川崎重工業株式会社 | 専務執行役員、エネルギーソリューション&マリンカンパニープレジデント 西村 元彦 | ||
パネルディスカッション | 東京大学先端科学技術研究センター | 所長 教授 杉山 正和 (モデレータ) | ━ |
国際エネルギー機関(IEA) | テユン・キム | ||
日本エネルギー経済研究所 | 中東研究センター 主任研究員 近藤 重人 | ||
ENEOS株式会社 | 執行役員 中央技術研究所長 佐藤 康司 | ||
東京大学先端科学技術研究センター | 教授 河野 龍興 | ━ | |
東京大学先端科学技術研究センター | 教授 池内 恵 | ━ |